一歩進んだドッグフード

残飯をドッグフードとしてあげていい?

一昔前までは、残した白米にお味噌汁をかけたものを「ねこまんま」と呼んで、犬に与えるといった光景も珍しくなかったものですが、犬に残飯をドッグフードとして与えてもよいのでしょうか。

塩分過多になりがち

人間の食事を与える際に最も心配なのが塩分です。塩分は動物に必要な成分ですので、ドッグフードにも含まれていますし、人間と犬とでは体重あたりの必要量もあまり変わらないとされています。しかし、犬は人間と違いほとんど汗をかかないため、体外に排出される量が圧倒的に少ないのです。体内の塩分濃度が高まると、濃度を下げるため水を多飲することになります。体内の水分量が増えると血管に圧力がかかり、血圧が上昇、心臓の負担が大きくなります。さらにナトリウムを体外に排出するために腎臓にも負担をかけることになるため、塩分の過剰摂取は控えた方が良いのです。また、犬の場合体重1kgあたり2~3グラムを食べると中毒症状、4グラムで致死量とされています。小型犬などは、さらに注意する必要がありそうです。

犬には与えてはいけない食材が含まれることも

食材の中には、人間が食べても平気であっても犬が食べると健康を害するものもあります。代表的なものがタマネギ中毒で、タマネギや長ネギ、ニンニク、ニラなどに含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分が血液中の赤血球を破壊することにより溶血性貧血や血尿を引き起こします。人間はアリルプロピルジスルファイドを分解する酵素を持ち合わせていますが犬はこの酵素を作り出すことができないため、個体によってはごく少量の摂取でも症状が出てしまう場合があります。また、加熱しても毒性は消えないためタマネギを使用した料理は避けるようにしましょう。

以上のように、残飯をドッグフードとしてあげてしまうと愛犬の健康を害するリスクが高いことがお分かりいただけたかと思います。残ったものをあげてしまえばゴミも減るしお財布にも優しいし…なんて思われていた方は、のちに治療代等々で高くつく、ということになってしまう可能性が大きそうです。犬には犬に合ったご飯を用意してあげるようにしましょう。